PROJECT STORY

STORY 01 大阪下水圧送管プロジェクト

  • 堀脇 隆広 Horiwaki Takahiro

    代表取締役

Project Outline

2023年2月からスタートした2つの処理場をつなぐ配管工事プロジェクト。下水をスムーズに通すために約800mほどの長さのパイプを通すことに。このプロジェクトで一番重要だったのは、パイプを送り込むためのルートを探すこと。地面は水平ではないため、より効率的なパイプの設置ができるように計画段階から携わることに。

まったくのゼロからスタートしたプロジェクト。

  • 今回行った「大阪下水圧送管」プロジェクトは、2023年2月から2023年7月までの期間で実施された、大阪府にある処理場から処理場への汚水を送るための配管工事です。このプロジェクトはまったくのゼロからのスタートであることと、配管をつなぐ距離は約800mにも及ぶ長さがある大型の工事ということもあり、私たちにとっても非常に挑戦的なプロジェクトでした。

    汚水を送り込む配管を通すためには、一定の圧力をかける必要があります。配管の設置により、効率的かつ安全な汚水の輸送が実現されることが目標とされました。地下10m下に設置される下水管工事には、いくつかの工程が必要となり、計画から実施まで慎重な検討と工夫が必要とされました。プロジェクト自体は、特殊な技術を持つ20名の専門家からチーム構成されており、そのうち特殊汽罐からは4名ほど参加しました。

地面は水平ではない、だからルートを探すのが大切。

  • プロジェクトを進めていくうえで、私たちは計画段階から携わり、適切な工事の工程を検討して、以下の方法で進めることにしました。

    ① コンクリート製の推進管の配管
    ② 推進管内にパイプを送り込むためのレールの設置
    ③ 下水管の送り込み

    プロジェクトの計画段階では、パイプを送り込むためのレールやパイプの受け台などの設計が行われました。今回のプロジェクトでは、何かのトラブルが発生した時の予備のために、2本の配管を設置することになりました。全体の長さに応じて、必要な力を計算しながら、適切な施工方法を検討しました。検討段階でのシミュレーションと実際の現地の状況との検討を考慮する必要があり、実際に現地に行って、測定機器を使いながら一から調べました。
    さらに、800mという長い距離のパイプを通すためには工夫が必要です。今回のプロジェクトでは、約5mの長さのパイプを160本分、それぞれつなぎ合わせながら、押し込んでいくことで実現しました。

    今回のプロジェクトで特に重要だった点は、最初の計画段階です。地面は地上と違って、水平でないため、まず初めにパイプのルートを決めることが最重要でした。またパイプの中間が山なりになってしまうと、パイプの中に空気が入ってしまい、円滑な汚水の輸送ができなくなってしまいます。そのため、パイプ内に空気が入らないようにするために、あえてゴール地点を、スタート時点よりも高く設定し、配管を配置することで、空気が入る心配もなく、効率的な輸送ができるようになったのです。

これからも安全性を確保し続けていく。

  • 「大阪下水圧送管」プロジェクトの成果として、約800mの距離を持つ処理場と処理場間で無事、汚水を輸送することに成功しました。地下10m下に設置される下水管工事というのもあり、計画から実施までの慎重な検討と工夫が現実を結び、効率的かつ安全な輸送ができたと思います。プロジェクトチームの協力と努力により、汚水の送り込みにおける重要なインフラを支えることができて、地域の保全環境に定着することができました。

    今回のプロジェクトを通じて、安全性の重要性を再認識することができました。地下10mの深さと、約800mの推進管での作業は特に厳しい状況であり、安全対策には十分な注意を払いながら作業を進めることが求められました。チーム全員の協力とコミュニケーションが、プロジェクトを成功に導いてくれたと思います。これらからも、さまざまな課題に挑戦しながらスキルを向上させて、成長につなげていきたいと思います。